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2025.06.13
ネコちゃんの腎臓病と食事について
ネコちゃんの腎臓病(慢性腎臓病:CKD)は高齢猫に非常に多く、早期の予防と適切な食事管理が長生きの鍵です。以下に「予防・療法食・長生き」に関する食事のポイントと成分についてわかりやすくまとめます。
🐱ネコちゃんの腎臓病予防に重要な食事のポイント
✅ 1. タンパク質の適正管理
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過剰なタンパク質は腎臓に負担をかけるが、不足すると筋肉量が減少して体力が落ちる。
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→ **適正量の高品質タンパク質(消化性が高い)**を与えることが大切。
✅ 2. リン(リン酸)の制限
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リンは腎臓に負担をかけるため、リンの摂取制限は非常に重要。
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→ 療法食には低リン設計がされている。通常食のリン含有量にも注意。
✅ 3. ナトリウム(塩分)の制限
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高ナトリウムは高血圧や腎臓へのダメージに。
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→ 減塩設計のフードを選ぶ。
✅ 4. オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)の補給
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抗炎症作用があり、腎機能の悪化を緩やかにする。
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→ サーモンオイルやフィッシュオイルなどが添加されたフードを選ぶと良い。
✅ 5. カリウムやビタミンB群の補給
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腎臓病ではカリウムが不足しがち。
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ビタミンB群は水溶性で尿中に流れやすいため、補給が必要。
✅ 6. 水分のしっかり摂取(脱水予防)
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腎臓病予防には十分な水分摂取がカギ。
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→ ウェットフードやスープ状フード、または水を足して与える。
🥣 療法食(例)に含まれる重要成分
以下のような成分が含まれていることが多いです:
成分 | 働き | 療法食における特徴 |
---|---|---|
タンパク質 | 筋肉維持 | 適量・高品質 |
リン | 腎機能保護 | 低リン |
ナトリウム | 血圧管理 | 減塩 |
オメガ3脂肪酸(EPA/DHA) | 炎症抑制 | 添加されている |
ビタミンB群 | 栄養補給 | 強化配合 |
抗酸化成分(ビタミンE等) | 細胞保護 | 含まれている |
水分 | 脱水予防 | ウェットタイプ推奨 |
🐾 長生きのために飼い主ができること
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定期的な健康診断(血液・尿検査)
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年齢・体調に合ったフード選び(獣医師に相談)
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水分摂取を促す工夫(循環式水飲み器など)
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療法食を嫌がるときは段階的に切り替え
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ストレスを避け、快適な環境を提供
📌 人気の療法食ブランド一例(腎臓ケア用)
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ロイヤルカナン「腎臓サポート」
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ヒルズ「k/d」
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ピュリナ「NF 腎臓ケア」
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ドクターズケア「キドニーケア」
ネコちゃんが無理なく食べられることが重要です。ネコちゃんは好き嫌いがはっきりしてることが多いので大変ですが、いろいろな種類のものを試してみましょう。