お役立ち情報
2025.09.08
犬・猫の悪性リンパ腫についての基礎知識
1. 悪性リンパ腫とは
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リンパ球という免疫細胞が腫瘍化した「血液系腫瘍」
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リンパ節、脾臓、肝臓、消化管、胸腔など、体のさまざまな場所に発生
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犬では比較的よくみられる腫瘍の一つ、猫でも多い腫瘍の一つ
2. 犬の悪性リンパ腫
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好発年齢:中高齢(6~9歳前後が多い)
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症状
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代表的なのは「全身のリンパ節の腫れ」
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元気消失、食欲低下、体重減少、貧血、嘔吐や下痢
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タイプ
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多中心型(全身のリンパ節が腫れる)→犬で最も多い
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消化器型(腸管にできる)
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縦隔型(胸腔内)
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皮膚型など
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治療
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主に抗がん剤(多剤併用プロトコル:CHOPなど)
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ステロイド単独は一時的効果
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外科・放射線は局所型で使う場合あり
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予後
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治療しない場合:数週間~2か月程度
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抗がん剤治療で寛解すれば、平均1年~1年半生存(中には2年以上も)
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3. 猫の悪性リンパ腫
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好発要因
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猫白血病ウイルス(FeLV)感染猫で多発
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高齢猫ではFeLV陰性でも発症するケースあり
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発生部位と症状
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胸部型(縦隔型):呼吸困難、胸水
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消化器型:食欲不振、嘔吐、下痢、体重減少(高齢猫に多い)
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鼻腔型:鼻づまり、くしゃみ、鼻血
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治療
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抗がん剤(犬と同様に多剤併用プロトコル)
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部位によって放射線療法も有効
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予後
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タイプにより異なる
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胸部型(若齢・FeLV陽性)は予後不良
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消化器型は比較的長期寛解もありうる
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平均すると数か月~1年程度
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4. 飼い主さんができること
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リンパ節や腹部のしこりを早期に発見
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元気や食欲、体重変化を観察
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治療方針は「延命・寛解を目指すか」「生活の質を優先するか」で異なる
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抗がん剤治療を選ぶ場合、副作用管理(食欲低下・吐き気・骨髄抑制など)が重要
日々の様子を見て、何かおかしいと思ったら早めに病院に行くことが重要です。
ワンちゃんも猫ちゃんも、調子悪いことを本能的に隠すケースが多いようですので。


